すっかり、更新が途絶えてすみません(^_^;)
サーチ会の最後の写真も掲載していない中、
今日は、サーチの現役時代から引退後の現在までを、簡潔にまとめて下さったエドリンさんの日記をご紹介します。
ネット競馬の日記より以下に転載させていただきました。
「 成せばなる、成さねばならぬ何事も 」
こんな名セリフを残した方が、かつていました。( これをご存じの方、なかなか年長さんですね、笑 )
時としてお馬は、人の浅知恵をあざ笑うかのように変身を見せてくれます。
このお馬、サーチエネミー君もその1頭です。
2005年にクラブ馬としてデビューし2008年まで走り、地方2勝を合わせ、27戦4勝。
未勝利を勝てずに、地方へ一時移籍して再ファンド馬として中央へ復帰。
準オープンまでは上がりましたが、その後が鳴かず飛ばず。
ついには障害までいきました、が、屈腱炎を発症し引退となってしまいました。
ちなみに、サーチエネミーという名はクラブでデビューする時に、出資会員さんから募集して付けられた名前でした。
その名を考え応募して採用された会員さんが、ずっと彼の行く先を心配し見守り、そして引き取りを決意したことで、
サーチ君の馬生は大きく変わったのでした。
引退馬協会の会員でもあったKさんは、協会代表さんに相談し、まだ若いサーチ君を御隠居さんにするのはちょっと可哀相ということで、
ある年齢までは、のんびり乗馬のお仕事をしながらクラブで過ごす事となりました。
サポートする会もでき、とりあえずサーチ君のこれからの準備はできたのでした。
そこで、一番大きな問題になったのがサーチ君の気性でした。
じつは競走馬時代、かなりの問題馬だったのです。
馬場入り拒否にパドックでの大暴れ、気分が乗らないとレース放棄。
再ファンドで行った地方ではあっさりと2勝したくらいなので、力はあったと思うのですが、何せこの気性。
いろんな矯正馬具を使ってやっと走っていた現役時代を考えると、人の指示に従わなくてはならない乗馬・・・・・ウ~~~ン心配。
それが、乗馬練習を始めた時から、先生も驚くほど素直で従順。
協会代表もKさんも、誰もかれもみんなビックリ、ビックリ!!
それから何の問題もなく乗用馬として成長し、今では競技会にもデビューして入賞リボンをゲットするほどになったのです。
それも、ドレッサージュという、フィギュアースケートのように美しく正確な動きを要求される極めて高度な種目です。
あれだけパドックで、2人引きの厩務員さんを振り回していたサーチ君が、乗り手の指示にしっかり反応し、馬の美しさを表現できるなんて
正直、想定外でした。
適材適所、お馬もそうなのだとつくづく思います。
お馬は機械でも道具でもない、自分の感情を持った生き物なのだと再確認させてくれたサーチ君でした。
現役時代の写真と乗馬デビューの写真も載せていただきました。
エドリンさん、有難うございました。
サーチは中級以上の会員さんの乗馬のお仕事の他、馬場馬術の調教を受けており、昨秋の御殿場での合宿より集中して調教をしています。
今回はM1科目に挑戦しています。
乗馬の知識がない私ですが、お聞きしたところによると、サラブレッドから挑戦する馬は少ないようです。これは障害競技ではなく、エドリンさんも書いていますが、フィギュアスケートのような動きということで
ためて、我慢して優雅な動きを演出するようです。
サーチは乗馬向きの体型をしているということで、目にとめていただき、丁寧な調教でここまで来ることが出来ました。
現役時代は気難しい馬としてさんざん言われてきましたが、イグレットでは原因をきちんと把握して調教しています。
サーチは精神的に嫌な時は逃げてしまうことがありますが、必要性を納得させて自ら動くように指導すると、理解し行動するそうです。
馬の気持ちを大切にして、能力を引き出していただき、幸せな馬だと思っています。
これからが本当に楽しみなサーチです。
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